2018/03/15 19:56


5年前にリアシングルスイッシャーとして製作したうなチョッパーです。

当時は主に牛久沼にこだわってテストしておりました。

足かけ3年牛久に通い詰めましたが、難しいフィールドです。

ただ、一発出ればナイスフィッシュの可能性が高く、暴力的なファイトがたまりません。

ガチガチのソリッドカーボンがバットからブチ曲がりますから...。


また、牛久沼は行くと非常に心が洗われます。

大仏さまのせいかしら笑
沼からは見えませんけど。

ついつい足を運びたくなる魅力があるんですね。

残念なことに当時の画像を納めたスマホは小野川に沈んでおります笑



牛久沼の修行のような日々を思い出させてくれるうなチョッパーですが、
昨年からダブルスイッシャーに仕立て直してテストしました。

イメージに近づけるまでかなり試行錯誤した甲斐があって、とても使い勝手の良いサーチルアーになっています。

テストしていてもよく釣れました。



その中で特に厳しい条件下でキャッチできたバスを3本紹介しましょう。


こちらは台風直後、11月初旬の霞水系でキャッチしたバスです。

増水と濁りに加え水温も低くなり、こりゃダメだよね〜なんて友達と話していたところを不意討ちされました。

こんなどうしようもない時にも役に立つルアーを作るのが目標なので、喜びもひとしおでした。




こちらはザーザー雨の降る中でキャッチした魚です。

私がよく行く釣り場は釣り雑誌などに紹介されることも多く、よくない天気の日でないと釣り人がたくさんいて、思うようなポイントに入りづらかったりします。

以前は雨の日は釣れると思っていましたが、そうでもないんですよね〜。

雨の種類にもよります。



でも荒れた天気は絶好のテスト日和です。

水面が波立つとルアーの動きが悪くなったり目立たなくなるため、トップで釣るのは難しくなります。

悪条件でもしっかり魚をキャッチできることはうちのルアーの必須条件ですので、あえて釣り場に出てテストします。

決して私がドMだからではありません笑



最初の画像とルアーのカラーが違いますが、よく釣れるのでボロボロになるまで使って作り直しました。

テストルアーを作り直すほど使い倒したのは初めてです。


こちらはフローターでないと釣りにならないくらい強い風の日の釣果です。

ペラが違いますね。

プロペラはだいたい5〜6種類試します。



足で漕ぎ続けていないとみるみる流されてしまうような日でしたが、他にも釣り人がいて驚きました。

ものすごくいいキャストがスポッと決まって、着水同時にズゴンと出た魚です。

ダイレクトリールなのですがハンドルを持つことができず、スプールを親指で押さえながらグーンと合わせたのを覚えています。

この写真を取った後に頭を上げたら、風で30メートルぐらい流されてました。



自分で言うのもなんなんですが、紹介した3尾はまず釣れない種類の魚だと思います。

大きめのルアーのサイズも大事だったと思います。

ピンポイントに撃ち込めるタックルも大事です。

でも悪い条件の日に敢えて出かけてみる好奇心が一番大事です!



1尾にたどり着くまでのハードルが高ければ高いほど、その時の記憶は薄らぐことがありません。

釣りやすい道具と良いフィールド条件でキャッチした魚の記憶は2〜3年でぼやけてしまうものです。

私が50年前の釣具で大きいトップしか使わないのはこうした理由からです。

皆さんもぜひ1尾釣る楽しさを頭に焼き付けるような、そんな釣りをしてください。