2018/07/31 20:56

ボスペラのダブルスイッシャー、マトンです。


ボスペラのついたダブルスイッシャーといえばホッツィートッツィーですが、
実はホッツィーを手に入れたことも使ったこともありません。
マトンはそもそもスピットファイアのボディーでダブルスイッシャーを作ってみようかな、という軽い動機からスタートしました。

ウチにはすでにストレートフラッシュという細身のダブルスイッシャーがあります。
マトンを作る際にもストレートフラッシュで培われたノウハウが活かされました。

最初はスピットファイアのボディーをそっくりそのまま流用してテストがスタートしました。
余っていたボスペラを着けて最初はノーウエイトでした。
しかし少しペラが曲がっただけでリアペラが回らなくなるので、ボディーの重心を見直して製品版へとつながりました。

私が注目しているボスペラの特徴は、普通のペラに比べて重いということです。
重心をルアーの両端に分散できるので細身でも首振りしやすく、ジャークも安定感があります。
キャストもしやすいですね。
また、ボスペラは遅いスピードで回すのにコツが要りますが、回りだすとかなり速くペラが回ります。
手返しよくサーチするのにとても適したルアーです。

テストではけっこう釣れました。
スレていない野池などで使ったらどんなことになるのかなと思ってしまいます。
いろんな条件で使ってみた中で、特にピンチの時にえっ?と驚くような一発があったのでご紹介しましょう。



    
ずいぶん頭でっかちな40ジャストぐらいの魚です。
分厚くてずっしりしていました。
風が強くてどうしようもなかったのですが、岬の影の反転流の中に潜んでいました。
竹の奥からゆっくりマトンを引いてきて、竹を抜けてところでシュパッとヒット。
いい魚がキャッチできたし風の中釣りするのも大変だったのでそそくさと退散したのでした。


    
これもこんな状況でこんな魚がトップに出るの?って驚いた一本です。
朝イチ私が1本バラしたすぐ後に同船者がキャッチして、その後は全くの無…。
日が高くなってしまいましたが、とりあえず良い生え方をしているアシを流していました。
画像の奥の木の下にスポッとマトンを入れたら首振りでヒット。
なんで今お前がポロッと釣れるわけ?と同船者と二人でびっくりしました。


        
極め付けはこの一発ですね。
サイズも申し分ありませんが、その日のこの一発までの道のりはひどいものでした。
友達と二人でノーバイトノーフィッシュだったので入り直した第2ラウンド。
ひと流ししても無反応でダメかと諦めかけていました。
最後にあそこだけやってみてダメなら帰ろう、と思って入ったポイントで、マトンのデッドスローに静かにヒット。
まるでアメナマかコイのように下へ下へとグイグイ引きました。
ようやく上がってきた魚がこれです。
9時間近く釣りし続けて無反応だったのに最後にこれです。
どM以外の何者でもないですね 笑
これだからトップウォーターはやめられないんです。

マトンのテストは無風でドピーカンの日の日中、風が強くてザブザブの日のように、良くない日も行ってきました。
釣り場も有名で釣り人が多く訪れる釣り場にしか行きません。
というより、うちのルアーは全て同じようにテストして結果を残さないと製品化していません。
早朝やナイターでテストしても参考にならないというのが私の考えです。
マトンは良く釣れるという実感があります。
今後リリースするルアーは、マトンと同等かそれ以上に仕上げられるように頑張ります。